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2007ニュージランドツアー

1月21日(日)~27日(土)


 昨年に引き続いて今回で2度目となったニュージーランドツアー。 まだロールがあやうい中級者からバリバリのフリースタイルプレイヤー、カナダ人や69歳のパドラーを含むバラエティーに富んだ今回の参加者は5名! 一週間に渡って開催された2007ニュージーランドツアーの様子を、 ツアーガイドYOSHIがレポートしまっす!


開催前 1/18  準備です!下見です!

 私、ツアーガイドは参加の皆さんより一足早く現地入り。川の最新情報を手に入れたり宿や車レンタルカヤックなど手配してある予約の再確認などをすすめ準備を整えます。 とは言え空き時間には川の下見と称してちょっくら漕ぎに。。。 日本からご一緒した鉄郎さんは、みんなより一足早くアニファヌア!


一足先に到着!

NZはロードオブザリングのロケ地でもあります。

NZと言えばやっぱりこの景色


DAY1(1/21)  Welcom to NZ

 早朝にロトルアを出発し、オークランドへと車を走らせます。 午前中にまっちょさんとイーブをオークランド空港でお出迎え。 いったんオークランドの街中にある宿まで移動してチェックイン! 今夜はオークランドで一泊です。 他のメンバーが来るまでオークランドダウンタウン見物やショッピング! 午後には再び空港でにゃがえさんとモリくんをお出迎えしてダウンタウンに戻り、みんなが揃ったところでひとまず乾杯!一泊して旅の疲れを癒したら明日には楽しい楽しいNZの川が待っています。 先にNZ入りしている鉄郎さんはロトルアに残りミュージアムやニジマス公園など観光を楽しまれたようです。



DAY2 Intoroducing NZ's River start with 8m Waterfall!!

 早朝オークランドを出発して、3時間のドライブを終えるとツアーのベースとなるロトルアの宿にチェックイン。荷物からカヤックギアだけ取り出したら、レンタルカヤックを受け取りにカヤックショップSUNSPOTSにゴー! 本来なら月曜は定休日ですが、そこはもちろん段取り済み。 フィッティングを済ませて早速川へ向かいます。

サンスポッツ カヤックショップ定休日ですが、事前に連絡して開けてもらってます。 オーナーのドナルドは1995年のワールド3位!写真はその時使用したボート、ケンドープロトタイプ ボートを借りたら早速川へGO!


 ニュージーランドツアーの始まりはやっぱりここです、アニファヌア! 8mの滝落ちでめくるめく興奮のNZツアーが始まりを告げます。 滝の横に車を横付け、フィッシュ&チップスの昼食を手早く済ませ、準備を整えてボートを川へ浮かべれば20mほど先には滝が迫ります。 わずかな静水で十分なウォーミングアップを済ませたら、奇声を発し気合を入れて滝へ向かって漕ぎ出すのみ!数十秒後には下のプールから滝を見上げて「でかしたぞ自分!」とみんな自分をほめてあげた事でしょう。 興奮状態、そして大きな喜びに満たされたことは写真を見れば一目瞭然! 鉄郎さんは今回も沈なし! ニャガエさんも見事クリア! まっちょさんやイーブ、もりくんはボートをかついでもう一度トライ!


この先には滝が!

イーブ

マッチョさん

マッチョさん

にゃがえさん

お見事!

番外編

番外編2


 その後は、渓谷を流れるゆるやかな流れで暖かい日差しを浴びながら寒い日本を思い出して幸せに浸ります。 瀬ではエディーキャッチやストリームインなど基本動作を確認しながらレンタルボートに慣れていきます。 余裕が出てくるとウェーブでサーフィンしたりドロップやエディーラインで遊んだり。 2時間ほど下って今日のパドリングは終了! 飯がうまい! ビールがうまい!


DAY3 Waiokea

 今日はワイオケアリバー!waiokeaと書いてワイオケア、英語っぽくないでしょ。 地名やほとんどの山や川、湖などの名称は原住民マオリの言葉で表されています。 母音が多く入っており、発音は日本語のローマ字読みそっくりで親しみやすいです。
 話がそれましたが、今日はそのワイオケアリバー。ロトルアからちょっと足を伸ばして2時間ほどのドライブです。実はこのワイオケア僕も初めて。サンスポッツオーナーのドナルドと今回のメンバーのスキルを踏まえて相談したところ、情報を提供してくれたおすすめの川。 川は道沿いに流れNZには珍しく道路からの下見が容易で、渓谷ではなく全ての瀬でポーテージが可能なためメンバー全員が初めてでも下りやすく、難易度はランギタイキアニファヌアセクションとランギタイキジェフズジョイセクションの中間ということで今回のメンバー、ツアーの2日目にぴったりの川です! 現地に着くとなるほどそのとおり、濃い緑に包まれた川は、しだ植物をのぞいては日本の川の雰囲気も有。


 スタート地点では、私がゴール地点への回送と陸上からの下見をしているうちに現地ガイドによるサンドイッチの昼食をとってダウンリバーに備えます。 イーブは強く照りつける太陽を浴びて待ちきれず、さっさと昼食を済ませみんなより一足先に川へジャボン。
 川は長良川の美濃橋より下のセクションや、まっちょさん曰くナラヨシを思い出させる感じ。 全体的にゆるやかながら、ところどころテクニカルな瀬も現れ、ちょっとしたプレイスポットで遊んだり、伴走する陸送サポートのカメラマンを川岸の道路に見つけて手を振ったりして下っていきます。 終盤にあらわれた大岩がごろごろとした瀬、メンバーに若干の緊張が走ります。岩の間を縫うように先頭で下り安全を確認してみなに合図を出すと全員が無事通過! しかしながらゴール直前、最後の瀬で鉄郎さんが沈、切り傷を負いますが大きなケガではなかったため一安心。
 明日にはもう少し難易度の高い川が控えてますよ!


DAY4へと続く!と思いきや、、、 まだありました。 ワイオケアからロトルアに戻り、夕方6時ごろからメンバー限定でカイツナリバー! イーブとまっちょさん、ヨシの3人で下ります。 川からあがったら8時半。 でもまだ明るい!

DAY4 Jeff's JOY

 午前中は自由行動。 そろそろ体が疲れてくる頃。なんてったって毎日漕ぎまくりですもんね。それでもショッピングや観光を楽しんだ人もいたみたい。
 そして午後から川へ!


 ジェフズジョイ。それはランギタイキリバーにあるクラス4の瀬です。 クライマックスはいきなりやってきます。 スタート地点にボート浮かべ、百メートルほど瀞場を漕げば、そこから長い長い瀬の始まりです。 そしてその一つ目の長い瀬の最後に控えるのがジェフズジョイラピッド。 いきなりの核心部です!! 今回のメンバーのうち、もりくん、イーブ、まっちょさんがこのジェフズジョイにチャレンジしました。 全員難なく?クリア! やったぜ! ジェフズジョイを終えて少し行くとながーい瀞場、瀞場の途中からはにゃがえさんと鉄郎さんが合流。 みんなリラックスして下ります。 しかし核心を過ぎたからと言って安心してはいけません。 この川の特徴は、いくつもいくつもそしてさらにいくつものながーい瀬があらわれるのが特徴です。 ひとつひとつの瀬はクラス3程度の難易度ですが、それがこれでもかっ!ていうぐらい現れますから鉄郎さんとにゃがえさんにはビッグチャレンジです。 最後まで体力をがもつか、集中力を切らせずに下れるかがポイントです。 スキルのあるイーブやまっちょさんは無駄な体力をつかわず適度に緊張感を保ちつつもリラックスしてスイスイと下ります。 鉄郎さんとにゃがえさんには僕の後ろをぴったりとついてもらい、まっちょさんのサポートを受けながらひとつひとつ順調にクリア。 長い瀬が終わるとエディーで一休みし体力を回復させ、そしてまた次へとすすみます。ニャガエさんは直前の長良川特訓の成果がばっちりと出て、懸念されたロールを次々と成功させました!やったね!!!


DAY5 KAITUNA

 プレイボーターの遊園地!それがカイツナ。この川の水源はロトイチ湖。湖からの流れ出しに水門があり、その水門のすぐ下からスタートします。
 スタート地点はスラロームコース。ゆるやかな流れと1mほどのドロップそして瀞場。ここでスラロームコースはおしまい!こっからドキドキのドロップがたくさん出てきます。 まずは横にながーいホールでスピンやサイドサーフィンを楽しんでその次に一つ目のクラス3ラピッド、瀞場をはさんですぐに左まがりの瀬、余裕がある人はここにあるウェーブでしっぽり遊んでね。ブラントッ!ブラントッ!
 そしてまた瀞場があってその次に第一関門登場!ダブルドロップ。一つ目のドロップは下の様子が全く見えません。しかしきっちりラインをトレースできれば何も問題なし。落ちたその先は一応プール、しかしっプールとは言え左岸からの流れ込みがありボイルでまくり、水押しまくり。 次のドロップは右端いっぱいを右岸側のエディーに向かってブーフ!ここはラインを外したり、ブーフに失敗するとドロップでしっかりもみくちゃにされますよ。ま、下はプールなので万が一沈脱してもなんとかリカバリーできますが。
 その後はいくつかのちょっとした瀬があってサーフィンしたり、エディーラインでスターンカットしたりして遊びながら下っていると、、、メインの滝~!7m!遊園地に例えるならば、ジェットコースター! 5mほどの川幅を左いっぱいから右端いっぱいめがけてぶーふっ!!! ボイルの上にうまく着水できたなら顔を濡らす事すらなく下のプールでにこにこしていい気分にひたっていることでしょう。 スピードなし、ラインも外し、ブーフも失敗!下のプールで顔面血だらけになって下のプールでがっくり肩をうなだれることでしょう。なんてったってカヤックは、ジェットコースターのようにシートベルトがついた絶対安全な乗り物ではありませんからね。
 おっと、川の説明が長すぎますね。このあとにも楽しいドロップ、プールといくつも出てきますが省略!
 今日も午前中はゆったり休憩。お昼からのパドリングです。ベースのロトルアからカイツナまでは車で20分。スタート地点で待ち合わせたのは、またまたビッグネーム!97年のワールドで3位になったケニー・マトン。今日は鉄郎さんとニャガエさんのためにトポデュオツアーを手配してあります。1本目は、トポデュオ2艇+マッチョ、イーブの計4艇で。あれ一人足りなくないですか?もりくんは?森君は初カイツナに備えてまずは下見、滝を上から見学。しっかりラインを頭にいれます。



 鉄郎さんとにゃがえさんは川からあがると、もう満面の笑みでにっこにこ!相当楽しかったみたい。去年のトポデュオツアーの参加者もかなり喜んでましたもんね。さあ、間髪入れずに2本目です。2本目はまっちょ、イーブ、ヨシ、もりくんの4名で。さあ、まっちょさんとイーブさんはそろそろカイツナにも慣れてくる頃。しかしもりくんは、顔がこわばってます。この2日、3日さんざんおどしてかなりのプレッシャーかけたもんねー。さあ、緊張しまくって、アドレナリン出しまくって漕ぎなさい。そういうシチュエーションで漕げるってことは幸せなことなんだぜ。自分を成長させてくれるんだ。そのうちちょっとやそっとの川じゃそうなれなくなっちゃう。ガッツだもりくん!
 ダブルドロップでやられ、滝でまわりをヒヤっとさせたもりくんでしたが結果はばっちりOK!ゴール地点の真横がかの有名なボトムホール。カートだループだフェニックスモンキーだ!みんな遊んで遊んで遊びまくれ!



DAY6 WAIKATO FJ
フルジェームス! 99年のワールド開催地! まぎれもないビッグウェーブでっす。 現在は自然保護区になっている関係で車で横付けできません。 ちょっと上流から下ります。 上流はゆるやかな流れそしてすぐにフルジェームス登場! まぎれもないビッグウェーブ! でかい!

終了後は、少し歩いて車まで!鉄郎さんのギアやボートはもりくんとイーブが運んでくれた。 漕ぎまくりの6日間で今回のメンバーもいいチームになった!


DAY7 KAITUNA

 朝いちで、森くんとイーブがカイツナ。 他のメンバーは昼からオークランドへ移動。後ろ髪ひかれながら日本への帰路へ。

DAY8(OPTIONAL) TONGARIRO


 今日は日曜日! ワイロアの放水日! 毎年24日間、パドラーために放水してくれます。いかすっ! ちなみにアメリカでもAWという組織が活発に活動してパドラーのために放水してくれる川がたくさんあります。 うらやましい。。。 日本では大会や競技のためじゃなく ”遊び” のためにダム放水してくれるなんて聞いたことないですよねー。 でもいつかは日本も! ってこのレポート脱線ばっかり。。。
 えーっと、ワイロアの話をしたんですが実はイーブともりくんと相談し予定を変更してトンガリロに急遽変更! 楽しむためなら臨機応変にやりますよー。 実はこちらもパドラーのためのダム放水! しかも年に3日! 僕もNZ6回目にして初です。 トンガリロ国立公園内にあります。 通常水位でも下れる区間もありますが、今日の区間は放水がないと下れません。 ランギタイキのジェフズのセクションをさらに激しくした感じ! 超楽しい~!! もりくんは今日も緊張しながらもいい感じで下ってます。 わずか一週間のこのツアーでも成長しましたねー。内容が濃いもの!


 これで今回のツアーはおしまい! イーブはさらに南島へと、森君は日本へ、僕はもうちょっとだけ残ってパドリング。 今回もいい旅だったなー。 参加したみんなもそう思ってくれたかな。